黒は「信頼」、茶は「個性」。二足目の本格革靴は、茶を選ぶという自己表現

革靴

【導入】

君が最初に手に入れた、黒のストレートチップ。 あの実直な一足は、君に「社会人としての信頼」を与え、どんなフォーマルな場面でも、君を堂々とさせてくれたはずだ。

では、基本をマスターした君が、次に手に入れるべき一足は何だろうか。

答えは、君自身の「個性」と、そして「色気」を表現するための、美しい茶色の革靴だ。 黒が「守り」の靴だとすれば、茶は「攻め」の靴。それは、君がその他大勢から一歩抜け出し、自分だけのスタイルを確立するための、最高の武器になる。

【本題1】なぜ、デキる男は「茶靴」を履くのか?〜ビジネスで履きこなすための絶対ルール〜

  • 色の持つ力:親しみやすさと、深み 黒が持つ、揺るぎない「フォーマル」さに対し、茶色が持つのは、温かみのある「華やかさ」と「親しみやすさ」だ。それは、相手の警戒心を解き、より円滑なコミュニケーションを生む力を持つ。そして、一言で「茶」と言っても、明るいライトブラウンから、深みのあるダークブラウンまで、その表情は無限大。手入れを重ねるほどに、唯一無二の美しい濃淡(グラデーション)が生まれるのも、茶靴だけの特権だ。
  • コーディネートの魔法:ジャケパンスタイルを格上げする ネイビージャケットにグレーのスラックス、といった王道のジャケパンスタイル。ここに黒い革靴を合わせるのも悪くはないが、少しだけ真面目すぎる印象になる。しかし、足元を美しい茶色の革靴に変えるだけで、どうだろう。コーディネート全体に、一気にこなれ感イタリアのような色気が宿るのだ。休日のデニムスタイルさえも格上げしてくれる茶靴は、君のお洒落の幅を、無限に広げてくれる。
  • 【重要】ビジネスで茶靴を履くための3つの鉄則
    1. 業界と会社の「空気」を読む: 保守的な業界では、基本は黒。茶色を選ぶなら、限りなく黒に近いダークブラウンに留めるのが賢明。自由な社風の企業であれば、茶色の選択肢は広がる。迷ったら、周囲の先輩や上司の足元を参考にしよう。
    2. 「色」でTPOを使い分ける:
      • ダークブラウン(濃茶): ほぼ黒に近いフォーマルさを持つ。多くのビジネスシーンで許容される「最初の茶靴」として最適。
      • ライトブラウン(明茶): カジュアルな印象が強く、内勤やビジネスカジュアル推奨の職場で活躍。重要な商談や初対面の相手との会議は避けるべき。
    3. 「最初の一足」ではない: 茶色の革靴は、信頼できる黒い革靴を既に持っていることが前提となる「二足目」以降の選択肢。基本を理解していることを示す必要がある。

【本題2】編集長が選ぶ、二足目にふさわしい茶色の名品たち

黒靴で基本を学んだ君だからこそ、次に選ぶべきは、それぞれの国が誇る、本物の哲学が宿った名品だ。

1. 【英国の王道】Crockett & Jones (クロケット&ジョーンズ) の「オードリー」

  • 物語: 革靴の聖地・英国ノーザンプトンで、140年以上にわたり、変わらぬ品質を追求する王道ブランド。その中でも、ブランドの顔でもあるストレートチップ「オードリー」の、深みのあるアンティークブラウンは、まさに芸術品だ。黒とは違う、柔らかな品格を君の足元に与えてくれる。
  • 二足目としての価値: 「最高の普通」を知ること。奇をてらわない、しかし誰が見ても美しいと分かるこの一足は、君の審美眼の「基準」を、さらに高いレベルへと引き上げてくれるだろう。
  • 二次流通での価値: 定価(約10万円)が高価ながら、中古市場でも非常に人気が高い。状態の良いものであれば4万円〜6万円前後で取引されることもあり、資産価値が非常に高い。まさに「自己投資」にふさわしい選択だ。

2. 【イタリアの色気】Santoni (サントーニ) のダブルモンクストラップ

  • 物語: イタリアが生んだ、”靴の宝石”。サントーニの代名詞は、職人が手作業で色を塗り重ねることで生まれる、唯一無二の美しいグラデーション「パティーヌ」だ。まるで夕焼けのような、深みのある茶色の濃淡は、他のどのブランドにも真似できない、圧倒的な色気を放つ。
  • 二足目としての価値: 「靴は、自己表現のキャンバスである」と知ること。ストラップを留めるその仕草さえも優雅に見せるこの靴は、君に「攻めるお洒落」の楽しさを教えてくれる。
  • 二次流通での価値: その芸術的なデザインから、中古市場でもファンが多い。状態にもよるが、2万円〜4万円前後が相場。定価(10万円以上)を考えると値下がりはするが、それでもイタリア靴の中では安定した人気を誇る。

3. 【アメリカの至宝】Alden (オールデン) のコードバンチャッカブーツ

  • 物語: アメリカントラッドの最高峰にして、すべての革好きが憧れる存在。オールデンが扱うホーウィン社の「コードバン」は、他のどの革とも違う、濡れたような、内側から発光するような艶を持つ。特に、ウイスキーやラベロといった希少なカラーコードバンは、もはや革製品というよりも「資産」に近い価値を持つ。
  • 二足目としての価値: 「モノと共に、自分も成長する」という究極の体験。最初は硬いコードバンが、君の足に合わせて少しずつ沈み込み、極上の履き心地に変わっていく。その過程は、まさに君自身の成長の物語と重なるだろう。
  • 二次流通での価値: 非常に価値が落ちにくいことで有名。定番のバーガンディカラーのチャッカブーツでも、状態が良ければ5万円〜8万円以上で取引されることも。希少なレアカラーになれば、定価を超えることも珍しくない。究極の「資産になる靴」と言える。

この一足との出会いは、オンラインのクリック一つで完結する物語ではない。 信頼できる店舗で、その輝きを自らの目で確かめ、足で感触を味わう。その探求の過程こそが、君の新しい物語の始まりだ。

まずは、日本の正規代理店であるラコタハウスの公式サイトで、その圧倒的なオーラに触れてみてほしい。

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THE LAKOTA HOUSE | ラコタハウス オフィシャルサイト
アメリカ最高峰のシューズブランド、Aldenの輸入総代理店Lakotaによる、 革製品のスペシャリティストアThe Lakota Houseのオフィシャルサイトです。取り扱いブランドAlden、The Lakota House、KREISの...

【まとめ】

黒い靴が、君を「一人前の男」にしたのなら、茶色い靴は、君を「替えの効かない、魅力的な男」にする。

そこにルールはない。君が最も美しいと感じる「茶」を選び、君だけの物語を、その足元から始めればいい。 さあ、自分だけの色を見つけ出す、新しい冒険の始まりだ。

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